【スクープ連載】パチンコ産業と自民党の“禁断の共生” ーー都道府県別データが暴いた「票と規制の裏取引」【林直人】

【第2部】データの奥から浮かび上がる“選挙マシーン”の正体
◾️2.1 モデルの定式化――「ネオンの方程式」
本研究が叩き出した数式は、単なる統計ではない。
それは パチンコ産業と自民党得票率を結ぶ“禁断の設計図” だ。
ここで恐るべきは β₁の存在――都道府県の人口1,000人あたりのパチンコ従事者数が、自民党票を押し上げるかどうかを白日の下に晒す数値だ。
言い換えれば、この回帰式は「従業員の数=与党の票数」という暗黒の因果回路を浮き彫りにする。
◾️2.2 変数の定義――“数字の仮面”を剥ぐ
◆ 被説明変数(Y):自民党比例代表得票率
総務省発表の2022年参院選比例代表の得票率。候補者個人の人気を排した“純粋な党派支持”を測る鏡である。
この数字に パチンコ従事者数が影を落としているとすれば、それは「業界動員」の存在を示すに等しい。
◆ 主要説明変数(X₁):パチンコ従事者集中度
警察庁データを基に算出した「人口1,000人あたりの従事者数」。
これが有意にプラスなら―― パチンコ産業は、ネオンではなく票を生む“影の製造業” であることを意味する。
◾️2.3 制御変数――“本当の犯人”を隠す煙幕
・高齢化率(Elderly_Ratio)
秋田に象徴される“老年の帝国”。高齢者は自民党の鉄板票田。
・一人当たり所得(Per_Capita_Income)
都市の富裕層は野党へ流れ、地方の中所得層は自民へ。ここに“二重の分断”が潜む。
・失業率(Unemployment_Rate)
不満は野党票を誘発する。失業率の高さは与党への罰票に直結する。
・県内総生産の対数(Log_GPP)
東京のような超巨大都市は「保守の常識」を覆し、野党支持を膨張させる。
これらの制御変数を差し引いてなお残る β₁の影響。
それこそが「パチンコ=自民党」という 闇の方程式 の核心だ。
◾️2.4 スキャンダラスな仮説
・もし β₁ > 0 で有意なら…
パチンコ従事者数は、自民党の票田を動かす“統計上の証拠”となる。
・もし β₁ が無効なら…
業界と与党の“癒着伝説”は神話に過ぎなかったことになる。
だが、これまでの経済投票論や政治学の先行研究に照らせば――数字が導く答えはひとつ。
「パチンコ産業は地方政治を操る影のキングメーカーである」 という不都合な真実だ。